プログラムPROGRAM

国際コンペティション
12/13 上映後解説トーク

スペースタイム・クロニクルズ

原題:Spacetime Chronicles

イタリア
2025

内容紹介

『スペースタイム・クロニクルズ』は70分の長編アニメーションで、現実と夢、リムボの狭間に揺れるフレッドの内面の旅を描く。
良心を象徴する猫に導かれながら、フレッドは恐怖や欲望、解決されない記憶に向き合い、出発する飛行機や息苦しい学校の廊下、幻想的な風景、フロイトとの謎めいた対話など、多彩な場面を巡る。
いじめ、試験、すれ違う人々、路面電車の謎の少女といった象徴的な出来事が、実存的不安と儚いアイデンティティのモザイクを織りなす。
旅の果てにフレッドが気づくのは、人生の意味は目的地ではなく、不確実さや繰り返し、そして一瞬の美しさに彩られた「旅そのもの」にあるということ。

監督:ステファノ・ベルテッリ

ステファノ・ベルテッリ(1981年生まれ)はイタリアの映画監督・アニメーターで、手描き紙アニメーションを専門とする。
16歳でアマチュア映画制作を始め、2002年には音楽業界に進出し、ミュージックビデオの監督・プロデューサーとして国内外のアーティストと多数協働。
2021年にはウェビー賞を受賞し、アニメーション作品のひとつが世界有数のアニメーション映画祭であるオタワ国際アニメーション映画祭に公式出品された。
2014年以降はストップモーション紙アニメーションの制作に専念。この手作り技法は1997年の初期作品から取り入れている。
長編ナラティブ映画『Spacetime Chronicles』では、この独自の表現手法を拡張し、シュールでビジョナリーな映像体験を描き出している。

特別企画

12/13 上映後解説トーク

ゲスト:須川亜紀子、藤津亮太

 

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