内容紹介
『エンドレス・クッキー』は、セス&ピート・スクライヴァーによる最新長編アニメーション。実に8年もの歳月をかけて丁寧に制作されてきた作品でもある。
本作は、まるで突飛で熱に浮かされた夢のように展開し、二人の人生のさまざまな重なり合うエピソードを鮮やかに描き出す。トロント・ダウンタウンのケンジントンマーケットでの育ちから、ピートが現在暮らす北マニトバの隔絶されたファーストネーションコミュニティまで、彼らの記憶と回想が物語を紡ぐ。
語りの合間には、家族の魅力的な面々が自らの幻想に耽り、物語を遮ったり奪ったりする。
『エンドレス・クッキー』は、家族を印象派的かつしばしばシュールに描く作品であると同時に、創作過程のドキュメンタリーでもある。
監督:セス・スクライヴァー
トロント拠点の監督、脚本家、アーティスト。ショーン・エーマンと共同制作した長編アニメーション『ASPHALT WATCHES』は2013年トロント国際映画祭カナダ初長編作品賞受賞。
ドローイング、エアブラシ、コミック、彫刻、アニメーションなど多彩な表現手法を駆使。
リアルな人物像や物語、特にカナダのコミックにおける非物語的作品を通し、資本主義文化周縁の活動や歴史を探求。
監督:ピーター・スクライヴァ―
物語を紡ぐことを中心としたアーティストで、独学で彫刻や執筆も手がける。1961年シャマッタワ・ファーストネーション生まれ。12歳でトロント中心部に移住。市内での学業や就業を経て故郷に戻り、30歳で家族を持つ。熟練の狩人・罠猟師として知られる。
カナダレンジャーおよびナーシングステーションのメンテナンスワーカーとして活動。9人の才能ある活発な子どもたちの父親。



