内容紹介
登壇者:三原龍太郎(慶應義塾大学准教授)、パトリック・ガルブレイス(専修大学准教授)、木村智哉(開志専門職大学准教授)
英語圏における日本アニメ研究は、アニメのグローバル化の進展と並行してここ30年の間に一定の蓄積がなされ、日本国内外で広く参照されるようになっている。他方で、そのような英語圏アニメ研究が英語圏以外のアニメ研究に対して帯びる知的権威のあり方や、英語圏アニメ研究コミュニティがそのような権威をどのようにして維持・再生産しているのかといった点については、これまで自覚的に検証されてきたとは言い難い。このような問題意識の下、本パネルでは、英語圏アニメ研究のとりわけ日本語圏アニメ研究に対する権威化のプロセスを批判的かつ詳細に検討することを通じて、その権威からの脱却の方策を模索するとともに、より開かれたアニメ研究の未来を展望する。
登壇者
登壇者:三原龍太郎
文化人類学者・慶應義塾大学経済学部准教授。2017年オックスフォード大学大学院博士課程修了(PhD, Anthropology)。 専門分野はアニメを中心とした創造産業の海外展開。経済産業省課長補佐(クリエイティブ産業課立ち上げ等)、 ロンドン大学東洋アフリカ研究院(SOAS)金融経営学部講師などを経て2020年より現職。2018年よりアーチ株式会社海外展開顧問(現・国際事業顧問)を兼務。
登壇者:パトリック・ガルブレイス
ガルブレイス・パトリック・W 専修大学国際コミュニケーション学部准教授。東京大学大学院情報学環学際情報学府より博士号(情報学)取得後、デューク大学大学院にて博士号(文化人類学)取得。主著に『Otaku and the Struggle for Imagination in Japan』(Duke University Press, 2019)や『The Ethics of Affect: Lines and Life in a Tokyo Neighborhood』(Stockholm University Press, 2021)など。
登壇者:木村智哉
開志専門職大学アニメ・マンガ学部准教授、博士(文学)。アニメーションを中心にメディア産業史を研究。早稲田大学演劇博物館研究助手や現・国立映画アーカイブ客員研究員、各大学での非常勤講師などを経て現職。単著に『東映動画史論 経営と創造の底流』(日本評論社、2020年、日本アニメーション学会賞2021受賞)。ほか論文に「日本映画産業斜陽期における大手五社の多角経営 経営史料とオーラル史料をもとに」谷川建司編『映画の生き残り戦略 異業種参入・デジタル化・アーカイヴィング』(森話社、2024年)、「キュレーションとアミューズメントの間で アニメーション関連展示のあり方をめぐって」『視聴覚物語芸術研究』第2号(開志専門職大学、2025年)などがある。

