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ジェネラル・プロデューサー 真木太郎
この度、愛知県知事大村秀章様ならびに名古屋市長広沢一郎様を始め関係者様のご尽力により、第1回「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」を開催する運びとなりました。 アニメーションは日本を代表するコンテンツのひとつとして、映画から始まりました。その後テレビ、ビデオ、配信とそのメディアが変化するたびに多彩な進化を遂げ、今や世界中にそのファンを増やし続けています。デジタル化による表現技法だけでなく、作品のメッセージも多様な種類を生み出しています。この映画祭ではその「多様性を極めるコンテンツの価値」を広め、高め、進化させるエンジンになれるよう努力していきます。

フェスティバル・ディレクター 井上伸一郎
アニメーションの地位を向上させたい、地方都市をアニメーションの力で元気にしたい、アニメーションを通して国内外の人の輪を広げたい。過去3年間、そうした思いで「新潟国際アニメーション映画祭」のフェスティバル・ディレクターを担当してきました。おかげさまで、新潟国際アニメーション映画祭は年毎に動員数が増え、内容の充実をみたと思います。地域の活性化に、アニメーションが力になるという実感を得ることができました。新潟の地にアニメーション文化はしっかり根を下ろしました。自分の役目は3年で一区切り、と思っておりましたところ、この度「愛知県と名古屋市」で新しいアニメーション映画祭を開くので協力してほしい、とお声をかけていただきました。 名古屋は日本で3番目に大きな都市です。行政の中心地である東京、商業の中心地である大阪。それに対し、愛知県と名古屋市はこれから何を目指してゆくのでしょうか。私は「文化と芸術」こそ、目指すべきイメージだと考えます。この地域の特徴である、自動車産業や鉄鋼業、生産用機械における創造性とクラフトマンシップも、その精神はPOPアートに通じるものだと感じます。
「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督が自身のことを「町場の人間」と呼称していたように、アニメーションも現場もクラフトマンシップに支えられています。アニメーションを通して、この地に産業と文化の新しい融合を生み出せるのではないか。新しく誕生する「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルムフェスティバル」(ANIAFF)にはそうした可能性を感じます。
関東からも関西からもアクセスがよく、海外のお客様も訪れやすい立地で開かれるアニメーション映画祭は、大きな文化交流を生み出す可能性に満ちています。私自身、この地でもうひと働きし、新しいアニメーション文化の創造にお役に立てれば、と決意しました。みなさまと一緒にANIAFFを盛り上げていきたい。ぜひお力をお貸しください。

アーティスティック・ディレクター 数土直志
「グローバリゼーション」「ボーダレス」「次世代テクノロジー」、世界はいま大きく動いています。映像表現の最前線にあるアニメーションは、こうした文化・社会の変化や潮流を真っ先に映し出します。“アニメーションはこれからどこに向かうのか”“どこに向かうべきなのか” それらを知ることで、私たちは未来のカルチャーを垣間見ること出来るのです。
「あいち・なごや」はアニメーションの世界でこれから起きることをいち早く捉え、提示する新しいスタイルの映画祭を目指します。世界から最先端のアニメーションカルチャーが集まり、それを通して地域と世界がつながります。ワクワクやドキドキが体験できる6日間、いままでにない何か特別なことが起こるところ、そんな映画祭を作りたいです。
愛知県知事 大村秀章
愛知県で初めて国際的なアニメーション映画祭が開催されることを、大変喜ばしく思います。本県は、世界的に人気のある漫画「ドラゴンボール」の鳥山明氏や「僕のヒーローアカデミア」の堀越耕平氏など、多くのクリエイターの出身地として知られているだけでなく、国内外のファンを魅了する「ジブリパーク」や、世界最大級のコスプレの祭典「世界コスプレサミット」など、アニメーション文化と深く関わりを持っております。こうした地域の特徴を活かしながら、世界中から集まる才能あふれたクリエイターが、多様な世界観や高い創造力を作品に込めて発信することで、ここ愛知が国際的な文化交流の中心地となり、地域全体の活力が一層高まることを期待しています。
本映画祭を通して、世界中の皆様に、心に残る感動や新たな出会いを体験していただければ幸いです。
名古屋市長 広沢一郎
第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバルの開催にあたり、開催地の名古屋市を代表して、ご挨拶申し上げます。
本映画祭は、世界中からアニメーション作品を集め、上映、表彰、関連企画の実施等を通じて、日本のアニメーション界における文化と産業の発展、人材の発掘・育成につなげることを目指して開催するものです。開催にあたり、関係者の皆様のご理解とお力添えをいただき、深く感謝申し上げます。
「世界コスプレサミット」発祥の地である本市は、コスプレ・アニメを日本一楽しめ、世界一あたたかなおもてなしをするまちとなることを目指し「コスプレホストタウン宣言」を行っております。また、日本が世界に誇る、スタジオジブリの世界観を表現した唯一無二の公園施設、ジブリパークを近隣に擁しているなど、アニメーションはすでに当地域の魅力のひとつとなっていると考えております。 この本市のアニメーション文化を活かし、本映画祭では、アニメーションの文化的価値を世界に発信し、国境を超えた多様な文化交流を創出して、「アニメ大国、日本」のブランドイメージを強化できるよう支援をしてまいります。
本映画祭の成功と、今後ますますのアニメーション界の発展を心から祈念し、私からの祝辞とさせていただきます。