特集上映

ベルサイユのばら

原題:ベルサイユのばら

監督:出﨑統  
国名:日本  
1979

作品解説

18世紀のフランス。ジャルジェ将軍の娘として生まれたオスカル・フランソワは、武門の家を継ぐため男として育てられ、長じて王妃マリー・アントワネット付きの近衛隊長に任ぜられる。
スウェーデンの青年貴族フェルゼンと出会ったマリーは激しい恋に陥るが、オスカルもまたフェルゼンにほのかな想いを寄せていた。
フランス革命へ向けて揺れ動きはじめた時代の中、オスカルとともに育ったアンドレは、自らの想いを隠して彼女を見守るが……。

【上映作品】
第19話 さよなら妹よ!
第20話 フェルゼン名残りの輪舞
第28話 アンドレ・青いレモン
第39話 あの微笑はもう還らない!
第40話(最終話)さようなら、我が愛しのオスカル

【各話あらすじ】
第19話 さよなら妹よ!
ポリニャックは、11才の娘シャロンの打算ずくの結婚話を進めていた。傷つくシャロン。一方、アンドレが突き止めて来たロザリーの産みの母、それはなんとポリニャックだった。ロザリーは憎しみを更に募らせ、遂にポリニャックの馬車を襲い彼女に銃口を向けるが、引き金が引けない。そこへ現れたオスカルは、ポリニャックに真実を明かす。衝撃を受けるポリニャック。そんな中、シャロンは結婚への恐怖を日々募らせ、小さな胸は押し潰されようとしていた……。

第20話 フェルゼン名残りの輪舞
秘密の逢瀬を重ねるアントワネットとフェルゼンの関係は、すでにパリ中に知れ渡っていた。二人の心の支えとなっているオスカルのまた、フェルゼンへの忍ぶ想いを隠し通していた。人々の目を噂の二人からそらすため、初めて正装で舞踏会に現れ、アントワネットと踊るオスカル。そんなオスカルの心中を理解しているのは、アンドレただ一人だった。やがてフェルゼンは、その愛を立ち切る様に、アメリカ独立戦争に参加するため、旅立って行く。

第28話 アンドレ・青いレモン
王太子が病で倒れたのを、アントワネットは自分の不実のせいと考え、もうフェルゼンに会わないと神に誓う。フェルゼンは舞踏会で出会った貴婦人がオスカルだったと見抜くが、彼への想いに終止符を打ったオスカルは別れの言葉を口にする。一方、右目まで翳み出したアンドレは、その不安から、抑えていた想いを吐き出す。近衛を辞め男として生きる決意をしたオスカルに「愛している」と告げるのだった。

第39話 あの微笑はもう還らない!
戦いが終わったら、神の前でオスカルを妻にすると誓うつもりだ……アンドレは、微笑を残して還らぬ人となった。オスカルは絶望の淵に立たされる。だが、7月14日の朝は明けた。バスティーユの大砲が市内に向けられ、市民自らの意志で戦闘は開始された。愛する人を失った悲しみに潰されそうな胸を抱き、力を振り絞ってオスカルはバスティーユ砲撃の指揮を執る。しかし、敵の銃はオスカルに照準を定めた……。

第40話(最終話) さようならわが愛しのオスカル
敵の凶弾に倒れるオスカル。薄れ往く意識の中「アデュウ」と小さく別れの言葉を口にした。一時間後、バスティーユは白旗を揚げた。その後、民衆により貴族は次々と死刑にされ、王政は廃止。ルイ16世とアントワネットは断頭台の露と消えた。死の直前、アントワネットの身の回りの世話をしていたロザリーは、化粧紙で造った一輪の薔薇を託される。オスカルの好きな色に染めて欲しいと……。白い一輪の薔薇の様に気高く生きたオスカルは、愛を誓ったアンドレの隣で、今は静かに眠っている……。

監督

出﨑統

出﨑統

出﨑統

1943年11月18日生まれ、東京都出身。
高校時代はマンガ家を志していた。’63年に虫プロへ入社。
「鉄腕アトム」に最初はアニメーターとして参加していたが、同作品で演出家としてデビュー。
「悟空の大冒険」、「わんぱく探偵団」、「どろろ」等に各話演出として参加した後に、’70年に「あしたのジョー」でチーフディレクターとなる。後に、「エースをねらえ!」、「ガンバの冒険」、「宝島」、「ベルサイユのばら」、「コブラ」、「おにいさまへ…」、「ブラック・ジャック」等、多くの名作、傑作を手がける。
日本のアニメ界を代表する監督の一人であり、その独自の演出技法は多くのスタッフや作品に影響を与えている。
2011年4月17日没。

スタッフ
  • 原作:池田理代子
  • 総監督(第12話まで):長浜忠夫
  • チーフディレクター(19話以降):出﨑統
  • 作画監督・キャラクターデザイン:荒木伸吾、姫野美智
  • 脚本:篠崎好、山田正弘、杉江慧子、他
  • 演出・絵コンテ:山吉康夫、小田響堂、他
  • 美術監督:川井憲、窪田忠雄、水谷利春、他
  • 撮影監督:高橋宏固、宮内征雄
  • 音楽:馬飼野康二