国際長編コンペティション部門、今年の審査員が決定!
審査員に、ルパート・ボッテンバーグ氏、伊藤有壱氏、櫻井大樹氏の3名が決定!
国際長編コンペティション部門の審査員に、カナダ・モントリオールを拠点に、編集者、ライター、ビジュアルアーティスト、イベントプロデューサー、コンテンツキュレーターとして活動するルパート・ボッテンバーグ氏、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授でアニメーションディレクターの伊藤有壱氏、サラマンダーの代表取締役を務めるプロデューサー、脚本家の櫻井大樹氏の3名が決定しました。

ルパート・ボッテンバーグ(ファンタジア国際映画祭アニメーション部門ディレクター)
カナダ・モントリオールを拠点に、編集者、ライター、ビジュアルアーティスト、イベントプロデューサーなど幅広い分野で活動。2014年より、ファンタジア国際映画祭のアニメーション部門のディレクターを務める。
1990年代初頭からコミック制作イベントを企画し、北米各地で展開。『Vice』の創刊初期に携わり、1998年から2011年まで『Montreal Mirror』の音楽編集者を務めた。その後、共同壁画制作プロジェクトの共同ディレクターとして活動し、自身のグラフィック・リテラチャー作品ではケベックの文学賞を受賞。
現在は、日本の短編アニメーション・クリエーター育成プログラム「NeW NeW」のアドバイザーも務める。
◼︎審査員コメント◼︎
アニメーション作品は世界中で大きな人気を集め、商業的にも成功を収めている一方で、映画を芸術として捉える文脈において、アニメーションという表現は今なお周縁的な存在として扱われがちです。特に欧米社会では、幼い子ども向けの一過性の娯楽であり、文化的な重要性を持たないものとして見なされることも少なくありません。
北米の主要なジャンル映画祭でアニメーション作品のプログラミングに携わる中で、私は実に多様な作品に触れてきました。もちろん、中には質の高くない作品もあります。しかしその一方で、際立った独創性、高度な技術、優れた芸術性を備えた作品も数多く存在します。
そうした作品の多くは、10代や大人の観客に向けてつくられ、既存の商業フランチャイズにも属していません。そのため、作品があふれ、時に厳しい競争を強いられる市場の中で、十分な評価を得ることに苦戦するケースも少なくありません。これまで私は、ファンタジアで上映作品として選んだ作品が、その後どのような歩みをたどるのかを見続けてきました。その中で、映画祭のコンペティションにノミネートされること、そして何より受賞することが、作品にとって大きな価値を持つことを実感しています。ANIAFF 2026の審査員として参加できることを、とても楽しみにしています。私とほかの審査員が、創造性、技術力、観客を惹きつける力、そして卓越した知的・感情的な豊かさを高い次元で兼ね備えていると考える作品に、より多くの人々の目を向ける機会となることを願っています。

伊藤有壱(アニメーションディレクター)
1962年生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。VFX・CG映像制作会社を経て、1995年I.TOON Ltd.設立、同代表。ストップモーションにVFXを融合した「ネオクラフトアニメーション」を展開する。
代表作に、放送31周年となるNHK Eテレ『ニャッキ!』、CM『ポン・デ・ライオン』、宇多田ヒカル『traveling』MV、短編『HARBOR TALE』など。全国都市緑化横浜フェア『ガーデンベア』キャラクター制作、SKIPシティ映像ミュージアム企画展『コマ撮りって何?』(2026年)監修。
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授(2008年~)。ASIFA-JAPAN理事、日本アニメーション協会監事。SICAF、広島、ブラチスラバなどの国際アニメーション映画祭で審査員を務める。

櫻井大樹(サラマンダー代表取締役、プロデューサー、脚本家)
2002年、プロダクション・アイジーにて『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』で脚本家としてのキャリアをスタート。『ジョバンニの島』で脚本とプロデュースを兼任したことを機に、プロデューサーへと活動の軸を移す。
2017年にNetflixへ入社。東京を拠点に、アニメ部門のチーフディレクターとして6年間にわたりアニメクリエイティブチームを率いる。『バイオハザード:インフィニット ダークネス』『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』『ポケモンコンシェルジュ』などの作品をプロデュース。
2023年6月、株式会社サラマンダー(Salamander Pictures)を設立。脚本家・プロデューサーとして培った経験を生かし、新たなアニメ作品の企画・開発に取り組んでいる。
◼︎審査員コメント◼︎
アニメーションとは何でしょう。
絵が動くことなのか。人間が描くことなのか。物語があることなのか。その定義は、新しい技術が登場するたびに少しずつ書き換えられてきました。そして今、その境界線はますます曖昧になっている気がします。
審査員というからには、僕に与えられた役割は、応募作品を審査することなのでしょう。でも本当に面白い作品とは、むしろ審査する側の「物差し」のほうを壊すようなものではないでしょうか。
「こんなのアリなのか?」と困惑しながら、気がつけば夢中になって見入っている。そんな作品に出会いたいと願っています。未来はいつだって、最初はちょっとヘンテコなものだと思います。