アニメーション・カンファレンス 2026

次世代に向けてアニメーションの世界を語る

第二次大戦下日本のアニメーション産業
―国策と企業の動きから見る

内容紹介

第二次世界大戦下、日本のアニメーション業界は国策による統制を受け、またそれに寄り添うことによって、どのような変化を被ったのか。

しばしば戦意高揚を目的とした作品の内容や、そこに見られる表現の分析に終始しがちな既存の研究に対し、ここでは事業としてのアニメーション制作の推移と各社の動向を、国策との関係から同時代史料に基づいて論じる。

また、そこに見られる受注制作の構造やポストプロダクション事業との関係といった側面が、決して戦時下に特殊な事象ではなく、むしろアニメーションを産業史的観点から俯瞰する際に有効な一つの視点を与えてくれるものであることについても指摘する。

登壇者

木村智哉

開志専門職大学アニメマンガ学部・教授

木村智哉

アニメーション中心にメディア産業史を研究。博士(文学)。主著に『東映動画史論 経営と創造の底流』(日本評論社、2020年)、論文・エッセイに、「戦時下映画業界の統制とアニメーション 文化映画会社統合と軍委嘱映画」佐野明子、堀ひかり編『戦争と日本アニメ 『桃太郎 海の神兵』とは何だったのか』(青弓社、2022年)、「キュレーションとアミューズメントの間で アニメーション関連展示のあり方をめぐって」『視聴覚物語芸術研究』第2号(2025年)、「映画産業史的観点から行う「特撮」研究のためのノート 昭和期「ガメラ」映画をめぐって」『まぐまPB16 「特撮学」への前哨』(2026年)などがある。

有持 旭

愛知県立芸術大学美術学部教授

有持 旭

2012年から 2年間エストニア芸術アカデミー客員研究員に従事した後、2019年に東京藝術大学大学院にてプリート・パルン論で博士号(学術)取得。現代アニメーション研究国際会議Animafest Scannerで研究発表を行った(2024、2026)。今年11月22、23日に京都で開催される国際シンポジウム「シュルレアリスム・アニメ」に登壇する。また、ALIMOという作家名で作品発表もしており、近年はアブドゥルアジーズ王世界文化センター(サウジアラビア)の協力のもと制作した、日常と寓話と哲学を混合させた『並んだLAND』(2023) は、ザグレブ国際アニメーション映画祭(2023)でプレミア上映された。